不安への対処、本番への心の準備

2025年05月15日 20:20
カテゴリ: 練習

不安な状態は弱さじゃない「感じたこと」


不安は緊張と同じくらい占めている悩みのひとつ。

たくさん練習してある程度納得していても、過去のミスやトラウマがよぎって不安がまとわりついているとき、

頭の中はもう不安でいっぱいになって落ち着いた判断も欠いてしまいますね。


不安な自分に気づいたとき、みなさんはどうしていますか?

本番前だけでなく、本番が近づいているときの練習でも感じることがあると思います。


他のことに意識を向けようとする、考えないようにする人、不安を口にだせる人、やってもやっても安心できないから常に練習している人 etc

きっと“ 不安 ” を感じる時のセットになっている行動パターンがあるはずです。


人それぞれの不安の程度や深さは一旦そのままに、不安という「感情の経験」と「思考」の癖やパターンに気づいてみましょう。


悩みの種類によっても、個人の特性によっても、どの手法がしっくりくるか、
根本からの改善は、個人に合わせたセッション、日頃のメンタルトレーニングを積むことが必要になります。

今回は今すぐ取り入れられることをご紹介しますね!


(その際に不安の奥にある本心を正直に出すこと、
過去の日常の経験で安心できたことや、声かけやハグなど安心できた経験を思い出すことがポイントになります。)


この手法は「アンカリング」というものの応用です。

過去の経験を繰り返し思い出しながら
“ その時の感覚を強化する ”ことで、
不安を「安心」や「自信」に変換できる状態になれるキッカケを作っていきます。


そう、“ 切り替えスイッチ ” を作り、
感覚の再現をするのです。


これを繰り返し練習し、状態に左右されないコンディションの安定を目指していく。


早速、最初は1人では上手くいかないことが通常です。
ぜひ楽観的に試してみてください。


まず、「不安な状態になっている自分でも大丈夫!」と日々口に出したり紙に書いたりしてみましょう。


そしてイメージの中で “不安な自分” を
“ もう1人の冷静な時の自分 ” で慰めたり安心できる言葉をかけて認めてあげてください。


またそこから応用して「安心」「自信」「楽しくなる」「やる気がでる」など
なりたい状態をチョイスします。


例えば、楽しい時こそ調子よく上手くいった経験がある人には、

不安 → 安心感 → 楽しくなる

この順と流れを意識してスイッチを作ります。


不安 → 安心感 
ここまでは上記の②までのイメージワークで。

少し瞑想と似ていて、内省する時間を設けている方にとってはすぐに取り入れやすいでしょうか?


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これ以降は応用で訓練が必要ですが、紹介しておきますね!


安心感 → 楽しくなる 
③④のスイッチは下記のように行います。



⑴  過去に楽しくなった経験(演奏に限らず、日常の出来事を全て含む)を3つくらい思い出す。

⑵  何か本番前でもできる、さりげないポーズを決める

⑶  最初に思い出した3つの経験を、ひとつずつ思い出し、今本当にそれを体験しているイメージと、本当に楽しくなる「感覚」になってきたら、先ほど決めたポーズをとる。

⑷ 2つ目、3つ目の楽しくなる思い出も同様に繰り返します。

⑸ 最後に、「何も考えず」ポーズをとり、
楽しくなる感覚があればOK。
まだ変化や感覚が弱ければ、リラックスしながら、少し時間をあけて
繰り返しやってみましょう!

⑹ 近い時期どんな場面で変化したいか思い浮かべ、その時にスイッチを使って楽しくなって上手くいく自分をイメージし、自分で最終チェックします。


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文章で説明するとなかなか集中力が続かず
難しいかもしれません。

初めてはセッションで感覚に入りやすいよう導いてもらい、自分でも生活で練習しやすいようにすることが効果的です。

制限された思いこみを解放すると、しこりが取れたように自然と自分の可能性が広がっていくでしょう♪

新たな自分の旅へ
楽しみながら取り組んでいきませんか!

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