本年もどうぞよろしくお願いします。
年明けは新春コンサート
すみだトリフォニーホールにてフルートフェスティバル in 東京に出演してきました。
1人では成せないことを感じられる感謝のギブ & テイクのひととき。
会場入り、控え室で衣装と身だしなみを整え、舞台袖でマインドセットしステージにあがる、心のおどりばの時間も好きです。
これだけの大所帯で華やかな催しではありますが、プロ部門のリハーサルは2回+ゲネプロのみ!
その公式練習は主に吸収です。
一回の練習で指揮者の先生の意図を汲み取り、現場での調整力に集中。
たとえ知っている曲でも新鮮に取り入れることを心がけています。
今回は作曲者の青島先生が指揮をしてくださり、イメージや現場を考慮しながら出された指示や、ふいに生まれる言葉のシャワーに私はワクワクしました。
また大人数での課題はクリアにしながらも音楽表現の本質を確かにする演奏を目指し、練習が進むにつれ音楽の血流が巡っていく感覚も醍醐味。
現場ではパートの役割と立ち位置や姿勢、目線のポイントや全方向の気配など、アンサンブルでの調和を実現させるための情報が満載です!
狭くて吹きにくい、見えにくいから合わせられない心の声もあると思いますが、そんな瞬間こそ感性を磨くチャンス。
人数が多い分、質問で具体的な指示を仰ぎながら優先順位を整理・判断して進められるトップの方々の仕事を見られたのも現場コミニュケーションを学ぶ機会でした。
練習中は周りの方と打ち合わせする時間はないので、現場はほぼ音の時間。
何度もやり直せない合奏練習に集中するために、言葉を聞くときの集中力もより大切な時間だと思っています。
特に気になるテンポやタイミングの課題。
時間差で聞こえる音価はアンサンブル経験者なら実感があるはず。
聴こえる音と汲み取る力、場の調整には基本の技術力と経験が表れます。
音楽が自然な呼吸でうまく運ぶよう、それぞれの気が音に集まっていく過程を楽しめるといいですね!
ジュニア、アマチュア、音大生、プロ
それぞれの居場所で音楽は公平です。
フェスティバル全体の求心力と遠心力のパワーバランスから生まれる一期一会の時間そのものが大船、終演後の余韻は波のように。
お越しくださった方もどうもありがとうございました。
みなさまの心身健康を願い、今年も更新していきます⭐︎